『警察犬アンズの事件簿 小さいけれど、大きな仕事』

警察犬アンズの事件簿 小さいけれど、大きな仕事 [ 鈴木 博房 ]

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(2021/12/12 14:12時点)
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トイプードルのアンズは元捨て犬。警察犬指導士の鈴木さんが一時的に連れ帰ったところ、他の犬と一緒に訓練したがり、警察犬になった。
匂いで犯人や行方不明者を追跡するアンズ。
児童書なので、見つかった人が死んでいた事件には触れないかもしれないと思ったが、そういう事件も紹介されていた。
いなくなった女の人が死んでいるのをアンズが見つけた事件。
その日アンズは、親のように慕っていた先輩警察犬が死んだ時のように元気がなくなってしまったらしい。
うちの犬猫はペット仲間が死んでも人が死んでも特に変わった様子はなかったような気がする…… あまり頭が良くないからだろうか^^;
最後はアンズの大活躍で終わるのではなく、少し苦い事件が紹介されて終わる。そして「よーし、がんばっていこう!」という締め。応援したい気持ちになった。
警察犬 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E7%8A%AC
柴犬の警察犬もいたらしいけど、基本的には洋犬のほうが賢い子が多いのかなぁ。

『井島ちづるはなぜ死んだか』

井島ちづるはなぜ死んだか

90年代サブカルの呪い【電子書籍】[ ロマン優光 ]

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『90年代サブカルの呪い』で知った本。
著者が井島ちづるに恋しているかのような書きぶりで不思議に思ったが、当時は実際に恋愛のようなつもりで接していたということが最初の方に描いてある。井島の死を知って取り乱し、遺品をできるだけもらうというところに愛を感じた。
自殺に関する企画で、井島による著者へのインタビューが載っている。母親の浮気・新興宗教の入信、父親の暴力、教師による性的な虐待、親戚二人の焼身自殺を経験してきたらしい。すごい人生で興味がわいたが、大橋由美名義でのエッセイなどは少し探した限りでは見つからない。
井島ちづるは不思議な人だと思った。欲が強いわけでもなさそうなのに、なぜめちゃくちゃなことをやって目立とうとするのだろう…… 自分が出演したAVを他の人と一緒に見たがるのもどういう心理なのか分からない。著者もふつうの人とは考え方がずれていて、独特の空気感がある本だと思った。
結果的に井島は界隈では伝説的な人になれたと言って良いのだろうか。痛々しさや哀れみの気持ちと共に思い出されることが多いとしても。

『少女マンガのブサイク女子考』

少女マンガのブサイク女子考 [ トミヤマユキコ ]

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「イグアナの娘」は読んだことがあったが、意味がよく分かっていなかったので、解説が勉強になった。
谷口ひとみ『エリノア』が気になったが、簡単に手に入る本ではないらしい。
『定本 エリノア(谷口ひとみ)』 販売ページ | 復刊ドットコム
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68324733

『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』

娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件 [ 文春オンライン特集班 ]

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いじめられていた人が自殺した場合、自殺だけが原因だと決めつけるのは好きではない。しかし、この件の場合は「性的な辱め」が行われていて、10人以上に煽られて川に飛び込まざるを得なかった事件があるということで、いじめによる死と言い切って良いと思う。
最近はひどいいじめの話をそれほど聞かなかった気がするが、やはりいじめは存在するのだと認識させられた。
これだけのいじめがあっても当初、該当中学校では「いじめはなかった」としていたという。いじめの内容が内容なだけに、爽彩さんが生きているうちにおおごとにして解決をするというのも難しいだろうと思った。中学校がもっと真摯に対応していれば違ったかもしれないが…… 爽彩さんが川に飛び込んだ事件を地元紙に報じられ、それについて中学校が「謂れのない誹謗中傷」だというプリントを配布したという(爽彩さん家族は転校後で知らなかった)。これは中学校の対応があまりにもひどい。尾木直樹氏によると、任期中に何か事件が起こった校長は、叙勲の対象や良い再就職先を得られる立場から外れるから、事なかれ主義に陥りがちなのだそうだ。
本書には無関係な人たちが犯人と誤解され、名前や写真をネットで拡散されてしまった話も出てくる。当時、そういうことをやっている人たちを実際に見かけて、良くない流れだと思った。親しい人間からの誤解というのも絡んでいたようだ。他に、爽彩さんのお母さんに対する誹謗中傷や、爽彩さんが誰かに連れ出されたのではないかという陰謀論もあったらしい。
加害者生徒へのインタビューはオンライン上で読んだ記憶があった。
臨時保護者会全文が興味深い。校長の回答はほぼ「現在回答できない」で、参加した保護者にとってはがっかりするものでしかなかったのではないかと思うが。保護者の生の声は見るべきものがある。子どもがいじめのあった中学に在校していることで変な目で見られること。教頭が児童ポルノ的な写真を証拠として抑えておいて、警察に提出したのかも分からないこと。そういった不安や不満の声が上がっている。
お母さんの手記が最後に載っている。小学校の校長先生はとてもいい人で、定年でいなくなってしまう時、爽彩さんは号泣したそうだ。
小学校で、自分は叱られるようなことをしていないから一人だけ先生に謝らなかったら、病院に行くように勧められ、結果的に自閉症スペクトラムだと分かったというエピソードも紹介されている。普段から見ていて気がついたのだろうけど、その流れで病院を勧めるのは不適切なような。当たり前だけど、色んな先生がいる。

『#マイネーム』

#マイネーム [ 黒川裕子 ]

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離婚、通称名、夫婦別姓など、名前についてのあれこれを描いた小説。
黒川先生の書いた児童書は全てとても面白いと思っていたのだが、これは政治色が強すぎてちょっと引いてしまった。ふつうに面白かったけど、おすすめするならこれではないなぁ。大人が推薦図書にしたがりそうな本ではある。
登場人物の子供たちが魅力的だった。

天を掃け [ 黒川 裕子 ]

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いちご×ロック [ 黒川 裕子 ]

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『ケーキの切れない非行少年たち』

知能検査の見直しや、障害認定の基準を下げることで救われる人は増えるのかな、と思った。今後、子供への支援の種類が増えることを願う。
以前に読んだ漫画のことを思い出した。