『令和元年のテロリズム』の感想


印象に残った部分のメモ。

・京都アニメーション放火殺傷事件の青葉真司が、定時制高校時代は県庁の文書課で非常勤職員として働いて、卒業後はコンビニでアルバイトするなど、若い時は地道に生きていたこと。(p.125)


・元農林水産省事務次官長男殺害事件裁判
長男が学校でどんないじめを受けていたのか母は知らず、学校に相談しなかったこと。(p169-170)

弁護側の被告人質問で、
「どのようにすれば事件は避けられたのでしょうか?」
「息子にもう少し才能があればよかった。そうすればアニメの道に進めたのに」(p167)

この答えはどうかと……
この本では被告が控訴したところで終わっているが、控訴は棄却されたらしい。

元農水次官の懲役6年確定 長男刺殺、双方上告せず: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG16DMY0W1A210C2000000/

『芸能界で学んだ人の才能の見つけ方、育て方、伸ばし方』

芸能界で学んだ人の才能の見つけ方、育て方、伸ばし方【電子書籍】[ 川岸咨鴻 ]

価格:1,320円
(2022/1/2 19:57時点)
感想(0件)


「一線を越えた『ワガママ』は、断じて認めない」という節で、とあるタレントが横柄になってきた時の対応が紹介されているのだが……
説教するのかな?と思ったら、「もっとグローバルな世界へ行ったほうがいい」という手紙を書くという、まさかの方法だった。そのタレントはマネージャーとともに事務所を去ったそうな。

『地獄の田舎暮らし』

地獄の田舎暮らし (ポプラ新書 207) [ 柴田 剛 ]

価格:946円
(2021/12/30 21:48時点)
感想(2件)


移住する側にも受け入れる側にもメリットがない。特に年金暮らしや就農希望などの低所得者の場合。移住して良い暮らしができるのは地元に親が住んでいる地域の出身者くらい。
というようなことが書いてある本。
特養に入れないような老婆が一人で田舎に運ばれてくるケースがあるらしい。人道的には助けざるを得なくて、管理事務所や不動産会社は無報酬でのケアが求められてしまうと。(p49)
このケースに関しては本当に放っておけばいいのにという気がする。
田舎の人の性質として、
・同じこと、変わらないことが生存の知恵。着るものから食うものまで同じ。(p129-130)
・移住者は根掘り葉掘りプラバシーを遠慮なく聞かれる。(p143-144)
といったことが挙げられている。
p144-145
>なんと、性格の悪い話に聞こえるかもしれない。ところが、それが習慣、習俗というものであり、決してその集落の人間の悪さとは関係のないものなのだ。
>地方の集落では構成員のすべてのプライバシーを互いに把握し合ってこれまでの歴史を紡いでいるので、それが当然なのである。
人が逃げていっても習慣を変える気が無いなら結局人間が悪いのだと思う。
どのあたりの地方がこういう感じなのか分からないけど、田舎への移住は避けようと思った。

『不眠症治療の名医が教える最高の治し方大全』

不眠 睡眠負債・睡眠時無呼吸 不眠症治療の名医が教える最高の治し方大全 聞きたくても聞けなかった132問に専門医が本音で回答! (健康実用) [ 平田幸一ほか6名 ]

価格:1,595円
(2021/12/24 17:23時点)
感想(0件)


よくある疑問に専門家が回答する形式の本。
睡眠中に足がガクッと動くのを「周期性四肢運動障害」というらしい。階段から落ちる夢で目が覚めるのはこれのせいだったりするのかな。原因は明らかになっていないが、神経伝達物質の機能障害が考えられているそうだ。(p110-111)
眠くなるまで寝床に入らず起きていて、眠るときだけ寝床に入ることを、刺激コントロール法と呼ぶ。
刺激コントロール法のことは『ベッドにいてはいけない』という本で初めて知った。かつては眠らなくても横になるだけで休息になるというようなことが言われがちだったが、不眠の人にとって良くないことが分かってきている。最近読んだ『はじめての明晰夢』にも似たようなことが書いてあったから、専門家の間ではもう常識となっているのかもしれない。

ベッドにいてはいけない 不眠のあなたが変わる認知行動療法 [ 土井 貴仁 ]

価格:1,650円
(2021/12/24 17:23時点)
感想(0件)

はじめての明晰夢 夢をデザインする心理学【電子書籍】[ 松田英子 ]

価格:1,760円
(2021/12/24 17:24時点)
感想(0件)

『ザ・ヒール』

ダンプ松本『ザ・ヒール』 極悪と呼ばれて [ 平塚 雅人 ]

価格:1,540円
(2021/12/20 19:30時点)
感想(0件)


ダンプ松本さんがプロレスファンなどから受けた仕打ち
・実家に罵声が浴びせられ、石を投げられる。(p126)
・クラッシュギャルズファンにマンション自宅へ空き巣に入られ、現金や財産に損害を受ける。(p126)
・新車に傷をつけられる。バイクのタイヤに釘を刺される。自転車のサドルを盗まれる。タクシーに乗車拒否される。(p127-128)
・乗ったバスを600人に囲まれて「出て来い!」と言いながら揺すられる。(p128)
・ファンを押さえていた”警備員に”殴られる(p128)
・飲み屋で割ったビール瓶を突きつけられる(p129)
・殺意を持っている人に追いかけまわされる(p129-130)
・サイン会に三千人以上が集まったが、ほとんどは罵声を飛ばすために来た人。人が集まり過ぎて中止。(p1471)
・300枚以上の年賀状全部に「ダンプ死ね!」と書いてある。(地方の小学生たちからで、年賀状が一番届いた人にお小遣いが出るというエピソードも紹介されているが。)(p181)
あまりにもひどすぎる……
先輩たちから受けたいじめも激しい。
ダンプ松本さんだけではなく、石を投げられたとか街で追いかけられたとかいう事を他の悪役プロレスラーが話しているのを聞いたことがある。
私が木村花さんの件を知った時、昔のめちゃくちゃなことをやられていたヒールレスラーはどう思うのだろうと考えた。今より昔のほうがつらかったのではないかと。
この本には木村花さんのことも書かれていた。ダンプ松本さんは、花さんが子供の頃に会ったことがあり、亡くなったことを知って涙が止まらなかったそうだ。
花さんの死は絶対に無駄にしてはいけないということが書いてある。また、「SNS上での反応がダイレクトに伝わるようになった現代では、若い女子レスラーのメンタルをケアする役目も絶対に必要なはずだ。」と、インターネットが発達した現代ならではの対策について触れている。
一方で、「いじめを受けて死ぬ道を選んだら負けなんだ」とのメッセージをいじめの対象になっている人たちに発信。逃げろ。ケータイなんか見なくていい。孤独に耐え、フィジカルとメンタルを徹底的に鍛えろ、と。
「いじめられたあなたは何も悪くない。変わらなくていい。」という意見は受け入れられやすい。しかし、ダンプ松本さんのように批判を覚悟でどうすればいいか道を示すほうが親切なのではないかと思う。
ダンプ松本さんは、父を殺したくてプロレスラーを志した。定職につかず、遊び回って隠し子まで作っていた父。
しかし、2019年になり、お父さんの余命が一週間と知ると、ダンプ松本さんは憎悪を消して心の底からお父さんが長生きするように祈ったという。
本当に優しく強い方だと思った。

『警察犬アンズの事件簿 小さいけれど、大きな仕事』

警察犬アンズの事件簿 小さいけれど、大きな仕事 [ 鈴木 博房 ]

価格:1,430円
(2021/12/12 14:12時点)
感想(1件)


トイプードルのアンズは元捨て犬。警察犬指導士の鈴木さんが一時的に連れ帰ったところ、他の犬と一緒に訓練したがり、警察犬になった。
匂いで犯人や行方不明者を追跡するアンズ。
児童書なので、見つかった人が死んでいた事件には触れないかもしれないと思ったが、そういう事件も紹介されていた。
いなくなった女の人が死んでいるのをアンズが見つけた事件。
その日アンズは、親のように慕っていた先輩警察犬が死んだ時のように元気がなくなってしまったらしい。
うちの犬猫はペット仲間が死んでも人が死んでも特に変わった様子はなかったような気がする…… あまり頭が良くないからだろうか^^;
最後はアンズの大活躍で終わるのではなく、少し苦い事件が紹介されて終わる。そして「よーし、がんばっていこう!」という締め。応援したい気持ちになった。
警察犬 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E7%8A%AC
柴犬の警察犬もいたらしいけど、基本的には洋犬のほうが賢い子が多いのかなぁ。

『井島ちづるはなぜ死んだか』

井島ちづるはなぜ死んだか

90年代サブカルの呪い【電子書籍】[ ロマン優光 ]

価格:550円
(2021/12/6 15:29時点)
感想(0件)


『90年代サブカルの呪い』で知った本。
著者が井島ちづるに恋しているかのような書きぶりで不思議に思ったが、当時は実際に恋愛のようなつもりで接していたということが最初の方に描いてある。井島の死を知って取り乱し、遺品をできるだけもらうというところに愛を感じた。
自殺に関する企画で、井島による著者へのインタビューが載っている。母親の浮気・新興宗教の入信、父親の暴力、教師による性的な虐待、親戚二人の焼身自殺を経験してきたらしい。すごい人生で興味がわいたが、大橋由美名義でのエッセイなどは少し探した限りでは見つからない。
井島ちづるは不思議な人だと思った。欲が強いわけでもなさそうなのに、なぜめちゃくちゃなことをやって目立とうとするのだろう…… 自分が出演したAVを他の人と一緒に見たがるのもどういう心理なのか分からない。著者もふつうの人とは考え方がずれていて、独特の空気感がある本だと思った。
結果的に井島は界隈では伝説的な人になれたと言って良いのだろうか。痛々しさや哀れみの気持ちと共に思い出されることが多いとしても。