加トちゃんといっしょ
漫画の作画も綾菜さん。
本当に不憫な方だと思う。
加トちゃんが子供舌で魚や野菜をいやがるので、肉料理ばかり出していると、ネットで「殺そうとしている」と書かれてしまう。(p15)
夜型の加トちゃんに深夜一時に「柿むいて」と起こされる……(p11)
初デートに行くと、小野ヤスシさんと左とん平さんがなぜかいる。四人デートは半年間続いたそうな……(p37)
加トちゃんのまわりの人にも警戒されていた模様。
綾菜さんのバイト先で、バイト仲間も加トちゃんを狙っていたらしい。(p43)
バイト仲間も若い人なのかな? モテるな~。
バッシングが続いてる頃、ボコボコに壊された綾菜さんの自転車が木の幹に吊るされる事件があったらしい。(p85)
新婚時代までは、ふたりとも普通に子供ができるかもしれないと思っていたらしい。(p112)
一般的に年を取ったら肉や揚げ物がきつくなるとか、すごく年上の恋人に若い格好をさせると変に思われるとか、子供ができにくいとか……
若いと知らないよね。
氷の橋を渡る
教科書的ではなく、具体的な例があり、著者の哲学が見えるような内容で面白かった。
p21
大抵の患者は、病院へ行くことを嫌がります。なかには強固に拒絶する人がいます。
拒絶の理由を、患者に「病識がない(自分が病的であることが分かっていない)」からだと、まるで疾病特性のように説明する人たちがいます。多くの場合、その解釈は的外れです。(中略)「病識があるから」患者は病院へ近づくことに抵抗するのです。
ネットでたまに見かける統合失調症っぽい人たちは病識が無さそうな感じがするが、病識があるからこそ病院に行きたくないのかもしれないのか……
p64
入ってみて、違うなあと感じたら深みにはまらないうちに職替えをすることをお勧めします。(中略)
仕事の手ほどきをして、やっと慣れてくれたと思った頃、辞めますと言い出されるのでは企業のほうは迷惑です。
職替えを思い立ったなら、退職の意志表明は早めにすることが望まれます。
この考え方は新鮮。
統合失調症の人向けだから?
やっと見つけた仕事だとか、履歴書の見栄えとか、面接で突っ込まれることを考えるとなかなかね……
p72
頑張らないほうがよいという意見に賛同する風潮があります。そのような風潮に乗ってはいけません。頑張らない人は信頼を得ることができません。
p81-82
市民のなかには、後見人は本人の代理の役割を果たす人であると理解している人がいます。そうではありません。(中略)
判断については、後見人の権限は本人と同じです。ということは、本人が判断しようがない事項については、後見人が代わって判断をすることもできないということでもあります。
京大中年
闇営業問題にも触れていたり、ユーモアはあるけどわりとシリアス。
勉強をする理由は「選択肢が増えるから」と学生時代に言われたが、なんで大学を出たのに芸人に?とインタビュアーに不思議がられるし、初対面のおじさんに国公立大学は税金からお金が出ているのに、と説教される。職業の幅が狭まっていないか?(p30-33)
という話があった。
これはそうかも。私も将来の選択肢を増やすために勉強したほうがいいみたいなことを学校で言われたことがある。
大学を出て新卒でなるべく良い企業に入ってどうのこうのって、たしかにある意味選択肢が狭くなるな……
ある程度の学歴があれば落ちこぼれても復帰しやすくなるっていうのはあるけど。
ギャラに関する話も興味深い。
・若手芸人が舞台に立つと一回500円だが、赤字なので本来はもらえないはずであること。(p189)
・テレビやラジオからもらっている金額が会社から公開されたが、会社は真っ当か、他の芸人からの補填で真っ当以上に払っていた。局は「会社にはもっと支払っているよ」と言う慣習があるが、実際は若手芸人にはそんなに支払っていなかった。(p191-192)