『地獄の田舎暮らし』

地獄の田舎暮らし (ポプラ新書 207) [ 柴田 剛 ]

価格:946円
(2021/12/30 21:48時点)
感想(2件)


移住する側にも受け入れる側にもメリットがない。特に年金暮らしや就農希望などの低所得者の場合。移住して良い暮らしができるのは地元に親が住んでいる地域の出身者くらい。
というようなことが書いてある本。
特養に入れないような老婆が一人で田舎に運ばれてくるケースがあるらしい。人道的には助けざるを得なくて、管理事務所や不動産会社は無報酬でのケアが求められてしまうと。(p49)
このケースに関しては本当に放っておけばいいのにという気がする。
田舎の人の性質として、
・同じこと、変わらないことが生存の知恵。着るものから食うものまで同じ。(p129-130)
・移住者は根掘り葉掘りプラバシーを遠慮なく聞かれる。(p143-144)
といったことが挙げられている。
p144-145
>なんと、性格の悪い話に聞こえるかもしれない。ところが、それが習慣、習俗というものであり、決してその集落の人間の悪さとは関係のないものなのだ。
>地方の集落では構成員のすべてのプライバシーを互いに把握し合ってこれまでの歴史を紡いでいるので、それが当然なのである。
人が逃げていっても習慣を変える気が無いなら結局人間が悪いのだと思う。
どのあたりの地方がこういう感じなのか分からないけど、田舎への移住は避けようと思った。