読書:オンライン!最終巻/学習院女子と皇室/世界で一番大切だった場所


緊迫感がないので終盤は少し飽きてたんだけど、舞が最後に誰を選ぶのか気になって一応全巻目を通していた。

ネタバレ有りの感想(クリックで開閉) まさかのルートを選択する形式。
つまり全員選んだし、まだ選ばない「まだまだこれからだ」的なルートもある。
こういうの好きじゃないんだよねえ。
この小説に関しては子供向けだから仕方ないけど。
恋愛漫画の場合は、せめて正史を決めて、他のルートはおまけ扱いにしてほしい。
「ぼくたちは勉強ができない」を思い出した。雑誌で読んでいたが、あれは一つのルートを選んだかのように見えて、その話の最後にマルチエンドだったことが分かるようになっていたのでがっかり感がものすごかったw

翼ルートは必要なのかな?w
田中さん(男)が冗談抜きで実質翼くんのヒロインみたいになっているし、読者人気がなさそうな気がするのだが。
朝霧と杉浦で割れそうなのは分かるが……


学習院を感じる文章。世間で言われているような話題も取り入れているけど、上品さは決して崩さない感じが。

学習院は男女別学。他校との公式な交流は筑波大附属高校との運動部の総合定期戦くらい。
著者も運営として、筑波大附属の生徒たちと交流したことがあるらしい。

p46

とはいえ交流はそれまでで、一緒に運営に当たった筑波大附属の生徒に「学習院大学も受験しますか」と聞いたら「そんなつもりは毛頭ない」と一蹴されたのが印象に残っています。「東大に進むような頭のよい人たちに、我々など全く相手にされないのだな」と考えておりました。

筑波大附属の人はもうちょっと言い方があるだろう……w


マイルス・ウルフ 著ほか. 世界で一番大切だった場所, マガジンハウス, 1994.9. 4-8387-0537-9, 10.11501/13402575.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002385769

バスの座席の黒人差別が一部で解消され始めた頃が舞台の物語。

読んでいて少し引っかかった部分がある。

p35

要するに、ミラードはパーだった。ウィルは「知恵遅れ」と言うようにぼくに命じたけど、どっちだって同じだと思う。

ウィルという人物は「ぼく」の保護者。また、ウィルは「ニガー」という言葉を嫌っている描写がある。(p46)
35ページだけ読んでも察することができるが「知恵遅れ」は「パー」より子供が使って望ましい言葉の訳語として使われている。
1994年に出版された翻訳本。

日本で昔使われていた「知恵遅れ」という言葉は、検索してみると「当時は差別的な意味はなかった派」と「当時から差別的な言葉だった派」がいるようだ。
この本での使い方で判断すると、出版当時の1994年頃は差別的な言葉ではないと思っていた人が一定数いるとしか思えない。今ならまずこのような文章が通るわけがないので。
国立国会図書館デジタルコレクションで調べても、2000年くらいまで悪意なく普通に使われている印象を受ける。